2013/2/4 セカイとカイシャと自分の仕事を考える@日本オラクル青山センター
http://devlove.doorkeeper.jp/events/2503参加時に書き溜めたメモです。
本日の目的(私の)
- 自分と会社の関わりについて再考する
- 自分がやりたいこと(仕事)を組織ベースで考えてみる
- 「組織の中での存在意義」「自分にとっての組織の存在意義」について考えてみる
はじめに
- 「ようこそオラクル青山センターへ!」by papandaさん
- 説明前後で謎の拍手
概要(DoorKeeperより)
- DevLOVE2012ではいろいろ考えすぎてうまくまとまらなかったので、もう一度リベンジしてみます。
- 会社の中でどうするか、あるいは別の会社を探そうか……などと考える前に、そもそも「カイシャ」と仕事について考えてみましょう。
- 形式:レクチャー
- 登壇:高橋征義氏
- 札幌出身。株式会社達人出版会代表取締役、一般社団法人日本Rubyの会代表理事。
- Web制作会社にて主にWebアプリケーション開発に従事する傍ら、日本Rubyの会を設立。
- 2010年にITエンジニア向け技術系電子書籍の制作と販売を手がける (株)達人出版会を創業。
- ちなみにそれまで勤めていた会社2社はどちらもすでに現存しない。
- 著書に『たのしいRuby』『Rails3レシピブック』(どちらも共著)など。 好きな作家は新井素子。
intro
- DevLove2012では物足りなかったので再演(再構成)
- 「かつて所属していた会社は2社とも存在していない」ところが重要
本日のなかみ
- 本日夕方、ファイルぶっとび
- TimeMachine超重要
- 「もうDevをLoveしていないんですか?」
- 自分戦略、だけど自分の経験は参考にならない、、
- けど、色々やってきたのでシェアしたい。
- 会社員
- 任意団体代表
- 営利法人代表
- 非営利法人代表
- 会社はツール
- 自分に合ったツールを使う
- なければ作る、作らせる、外から使う
わたしの自分戦略?
- 卒業、入社、吸収されて転職、Rubyの会設立、退職して創業、Rubyの会が社団法人化
- 自分の戦略を予め考えるのは苦手。難しい
- ソフトウェア技術者の戦略ってこんな感じ
- 社内で頑張る
- 転職する
- 独立する
- 起業する
- 転職
- そもそも他人の評価や時期の問題
- つまり客観的とも実力勝負とも言い切れない
- 独立・起業
- リスクが大きい、運に左右される
- 全力でリスクがとれるか、リスクを下げられる手がある場合意外はオススメしない
- 成功した人の話はバイアスだらけだし、失敗した人は語りたがらない
- なので、心に棚を作る
- 現実を直視するのは厳しいので、現実から全力で目を背ける
会社とは何か
- 「Ruby知ってますか?」「(会場苦笑)」「この質問で笑いが起こるのは嬉しいことですね」
- 法人と自然人
- 法人でなければ「任意団体」
- 会場も口座も個人名義
- なにかあったら個人に責任が降ってくる
- 法人になると
- 口座も作れる
- 契約も結べる
- なにかあったら訴えられるのも法人
- 義務も権利も構成員じゃなくて法人になる
- 法人でなければ「任意団体」
- 民法:一般的な話:法人の定義
- 権利を有し、義務を負う
- 登記すれば出来る
- 法人
- 営利法人:構成員に利益を還元できる:頑張って儲けたらウハウハ:事業拡大できる:構成員の生活は保証してくれる(法人差があります)
- 非営利法人:構成員に利益還元できない:
- 法人以外
- 権利能力無き社団
- 任意団体
- 会社法:会社固有の話:会社法人の話
- 会社はうまくできてる:冒険もできる:税金がとられる
- ひとりが所属出来るのはだいたい1つ
- それを回避するのが非営利団体とか
- けどNPOは縛りが多い
- 理事が10名以上、報告書提出義務、、、
- 一般社団法人の方が楽
会社と自分との関係を考える
- 目的が必要
- 「報酬の目標」は実現するのが案外難しい
- それよりも「何かをやりたい」「一人ではできないことをやりたい」を実現するためのツール、と割り切って再定義する
会社っていいよね
- 平日昼間から動ける
- 会社は任意団体とするよりも組織を大きくしやすい
- 一人じゃ出来ない規模のはたらきが出来る
- ⇒じゃあ何をやりたいの???
たまたま見つかった高橋さん
- 「日本の技術書も電子書籍で読みたい」
- できるまで1年
- 利益が出るまで3年+数百万円溶けた
- やりたいことを思いつくのも難しいし、実現するのも難しい。
実現方法は色々あった?
- 社内の事業
- 他社とくむ
- 個人で取り組む
- 非営利法人としてやる
- けど、会社でやってよかった
- 時間を投入出来る:サービス開発に注力出来る
- しばらく赤字でもOK:会社じゃ許されない
- 関係者(原稿書いてくれる人、読む人)にも安心感
- 周囲に対して本気度が伝わりやすい
「あったらいいな」から考える
- 突き詰めると、、、
- あったらいいなを考え続ける
- 実現方法を考える
- 実行する
- この「実現」の一手段に「会社に所属する」「会社を経営する」etc がある
- でも「やりたいこと」が無いとやっぱりしんどいよね
スタートアップと目標設定(DevLove2012ボーナストラック再現)
- テーマ「世界を変えるのは、自分自身だ」
- 大きい言葉。大げさな言葉。
- 普通の開発仕事とはギャップがある。
- けど、よくそういう言葉はよく聞く(特にスタートアップ方面)
- 多くの場合、実際のところ世界はそんなに変わらない
- 騙しているわけではなく、進めるにあたって、遠くの目標が欲しい
- 組織は(犯罪じゃなければ)何をやってもいい
- すると、何をしていいか分からなくなる。混乱する
- 新規事業のほとんどはうまくいかない
- 上手く行かない事業は、変えないと死ぬ。
- 最初上手く行かない、のは迷走なのか遠回りなのか進んでいるのか分からなくなって不安
- なので、すごく遠くの目標を立てる
- 多少ぶれても誤差の範囲。それで充分。
- 例えば「北極星を目指す」は431万光年先を目指すのではなく「北上する」ということ
- 無限遠にある目標としての「世界を変える」
だけれども
- 全部が全部遠いわけでもなく
- Social Change
- Kent Beck 時を超えた〜〜
- XPの課題は、ソフトウェア開発と社会の関係の再構築。ソフトウェア開発への新たな価値の創造。
- 言ってることとやってることのギャップがありすぎないか??
- 1987の論文:プログラミングにパターンランゲージを導入したら?というやつ
- 顧客と開発の関係性を変えるhttp://c2.com/doc/oopsla87.html
まとめ
- 日常の「あったらいいな」を実現しよう
ここで休憩。
たのしい会社戦略
概要(DoorKeeperより)
- 自分戦略って考えるのはしんどいし、都合のいい戦略はあまりない。
- だったら、「自分」を一旦離れて、「どんな会社があるといいのか」を考えてみませんか。
- 自分が働きたい会社ではなく、世の中にとってあると良い会社。
- ここで考える会社がまだ無いなら、作っても良いかもしれませんね。
- 形式:ダイアログ
どんな会社・事業があると世の中にとってよいか / 10min
ひとりで考える(メモ)
- ひとに優しい
- 貧乏人にやさしい
- たのしくなる
- 苦しくなくなる
- 夢がある
- やりたくないことをやってくれる
だいあろーぐ(4人で) / 15min
- 夢を失った人を救う「褒め屋」
- 個人の夢を応援してくれる会社
いいね!を付箋に / 5min
みんなで話をする / 20min
なんでも出来る人がなんでもやってくれる会社
- なにかをやるには、なんでも出来なきゃいけない
- 少数精鋭でのなんでも屋
エンジニアの欲望をそそる会社
- 「どんな会社がいいか」だと黒い話が多い
- 負の感情、欲望がうずまいてくる
- 男性エンジニアが女の子とペアプロ出来るような会社
二次会できる場所を探せるサービス
芸能プロダクション的な会社
- 派遣の発展系みたいな
- フリーランスの仕事をマネージング、プロデュースしてくれる
- 本当のマネージャーはこれ。ピープルマネージャー
会社の枠を超える、制約の少ない、ハッカブルな仲間と出会えるあれ
- どういう事業であるのかは気にしない
- 事業にはこだわらず、働きやすいかとかそういうことの方が優先順位が高いのではないか
- 誰と働くか、が
- 金が儲かる会社に集まるよね
国境、文化を気にしない会社
- 公用語を英語にしたりしなくても、自身の行動力や考えで、世界中と仕事ができる
- 言語より文化
- どうやったら仲間になれるのか?
- どうやったら仲間だと考えられるのか、思わせられるのか?
社内版クラウドソーシング
- Googleの20%のアレ的なのを使って全社的に人を使う
- 隠れた適性に気づいたり
- 普段プログラミングしてるけど、実は板前のスキルあるよ!とか
- 仕事と人のマッチングを、社内でやってみることが出来る仕組みがあると面白いね
吉岡さんより
- 「どういう事業をやりたいのか」にフォーカスしたかった
- nice to have な組織構造は世の中を変えない
- 世の中を変えられる事業を考えたかったが、そこまで深堀できなかった
- コトを起こすために組織が出来て、事業になって、そこにエンジニアや営業やマネージャーが集まってコトを為す。で、その「コト」って何だろう?という話がしたかった
高橋さんより
- 会社っていうと悪いイメージがある
- 会社じゃ出来ないからコミュニティ、ってなる
- けど、出来ること、したいことベースで考えたら、やっぱり会社というツールは良く出来てる。
- 入りたいとか入れるとかは一旦置いといて、やりたいことに対してのアプローチとして「会社」という仕組みはうまいこと出来ている。
- でも自分ベースだと考えにくいし、辛くなるし、制約もある。
- なので、「やりたいこと」とか「あったらいいなサービス」をベースにして考えたら、もっと会社に対しても前向きになれるんじゃないかな、というのが今回の発表を通じて得られたl気づき。
メモは以上です。
ほかの参加者の方のメモはこちら。
貴重なお話を提供いただいた高橋様、
主催の@papandaさんはじめDevLOVEの皆様、
会場提供いただいた日本オラクル様、
ありがとうございました。
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